「コミュニティのコンセプトのつくり方」マイクロインフルエンサー講座vol.2
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/2185adb1f7128d26ba66e23f10e7b32c.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]こんにちは、株式会社女子マネの中里桃子です。 [/say]
こんな経験ありませんか?
「こんなコミュニティをつくりたいと思ってるんです!めっちゃ面白くないですか!?」
しかし、こちらのテンションとは裏腹に、相手の反応があまり良くない。。
もしかしたら、あなたのコミュニティのコンセプトが刺さらなかったのかもしれません。
でも、そこで落ち込まなくても大丈夫です。むしろ必要なプロセスでもあります。
ただ、コミュニティのコンセプトの作り方には「型」や「必要なステップ」があり、
それを押さえているかいないかが大きな差を生みます。
先日、BOOK LAB TOKYOさんにて第2回目のマイクロインフルエンサー講座を開催しました。
マイクロインフルエンサー講座とは、
「所属」の一歩先を目指し、等身大のコミュニティをつくる場所。
まわりの人が活躍できる場づくりを研究して、
自分らしい働き方、自分らしい在り方を形にしていく場所です。
第2回目のテーマは「コンセプトのつくり方」。
コンセプトを磨いて、それがちゃんと伝わる人に伝われば、一定数はコミュニティに入ってもらえます。
それくらいパワーがあり、企画の肝になるのが”コンセプト”です。
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<マイクロインフルエンサー連続講座の内容>
第0回目 2018年12月17日(月)プレ講座
「人生100年時代に必要なコミュニティスキルとは」
第1回目 2019年1月21日(月)
「自ら旗を立てて活動するひと、マイクロインフルエンサーになろう」
第2回目 2019年2月18日(月)
「活動コンセプトの作り方、仲間をつくる巻き込み方法」
第3回目 2019年3月18日(月)
「イベント集客とコミュニティの運営方法」
第4回目 2019年4月15日(月)
「コミュニティの仲間とプロジェクトを進める」
第5回目 2019年5月20日(月)
「外部のコミュニティオーナーとコラボする」
第6回目 2019年6月17日(月)
「コミュニティの活動をブランディングに使う」
※お申し込み&詳細はこちら
2019年1月7日で募集を締め切りましたが、
【2019年1月~6月全講座の動画視聴】
会員サイトでの動画視聴コースをご案内しております
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今回も東京会場とオンライン(zoom)での遠隔講座にて同時開催したのですが、福岡在住の地方で活動をする人を応援するWEBコンサルタント、本橋へいすけさんにオンラインファシリテーションをお願いしつつお送りしました。
では、第2回目の内容をレポートしていきたいと思います。
第2回マイクロインフルエンサー講座「コンセプト作り」
第2回目は次のような内容でお送りしました。
<前半>「コンセプト作り」
・コンセプトとは
・コンセプトワークショップ
・グループシェア
<後半>
・オススメ本や宿題の紹介
・質疑応答
この講座では必ず冒頭に目的を確認します。
マイクロインフルエンサーの定義
私は、マイクロインフルエンサーを次のように定義しています。
マイクロ=目の前の三人に
インフルエンサー=影響を与えて動かせるようになる
主語は「自分」でも、「自分の生徒さん」や「部下」、「自分が巻き込みたい仲間」でも構いません。
マイクロインフルエンサー講座のゴール
マイクロインフルエンサー講座で目指すゴールは
自分で旗を立てた企画で
毎回必ず3人のお客様や仲間を集められるようになる
例えば、
- 経営者 ➡︎ 自分のスタッフやメンバーをリーダーに育てることができる
- まだ何をやるか決まっていない会社員 ➡︎ 会社外でも自分の仲間を作ることができる
- 先生業・講師業 ➡︎ 自分の生徒さんの影響力を高めて、より成果がでやすくする
- フリーランス ➡︎ 自分が興味のあることで一緒に学ぶ仲間や仕事の仲間ができる
など、それぞれの状況に合わせて取り組んで頂けたらと思ってます。
3人の仲間を集められる人になるには何が必要なのか?
具体的に3人の仲間を集められる人になるには次の6つの力が必要と考えます。
今回はその中の「コンセプト設計力」についてお話していきます。
この講座の参加者には、これからコミュニティを立ち上げたいという人が多かったので、まず、コンセプト作りの前提となる「コミュニティの立ち上げ方」についてお伝えします。
コミュニティを立ち上げるための4つのステップ
コミュニティを立ち上げるには次の4つのステップが必要です。
- コミュニティのコンセプトを作る
- 3人に声をかける
- イベントを開催する
- 継続する
コミュニティのコンセプトを作る
今日のメインテーマです。この後行うワークで実際にコンセプトを作ってもらいます。
いきなり完璧なコンセプトは作れないので仮でOKです。
3人に声をかける
コンセプト作ったら早速3人に声をかけてください。
そのコンセプトに対して「それいいね、面白い!」「手伝いたい」「やるなら絶対行く」など誰も言ってくれないとしたら、どこかコケてるんですよね。
フィードバックを元に調整したら、また声をかけて反応を見てみてください。
そして、自分が作ったコンセプトに対して「一緒にやりたい!」と言ってくれる人が集まるようなったら、雪だるまの核ができたと同じ状態です。
イベントを開催する
核となるコミュニティのコンセプトができたら、何かしら自分たちでイベントを開催してみて、少しづつ大きくしていってください。
イベントと言っても、たくさんの人を集めるようなものじゃなくてもいいです。
難しく考えず、3人集まった中でお互い調べてきたことを話し合う場を作るとか、課題に対してそれぞれ持ち寄って発表する場を作る、とかだけでもOKです。
ここでもコンセプトが影響してきて、巻き込んだ3人に対するコンセプトやそれを追いかける意味が伝わってないと、「ごめん、忙しくて出来なかった」って100%言われてしまいます。
継続する
そして、微調整しながら繰り返して開催を続けていくと、3人がだんだん5人、10人になっていって、それがずっと継続されていったら、外からもちゃんとした活動に見えるようになります。
すると、「自分も行きたいなー」「気になるなあ」って思ってもらえる活動になっていきます。
その辺がちゃんと外に見えるように、参加した人の楽しそうな写真やその様子がSNSとかブログなどでちゃんと記事に残っていることも大事です。
コミュニティのコンセプトとは?
コミュニティのコンセプトを考える前に、そもそも「コンセプト」とは何か?について確認します。
コンセプト【concept】
1.概念。観念。
2.想像された作品とか商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。
出典 小学館 デジタル大辞泉について
私がいいなと思うのは、「骨格」や「観点」という部分。
コンセプトは人で言えば「背骨」に当たる部分です。背骨がない動物は立っていることができません。
その上で私は「コミュニティのコンセプト」を次のように定義しています。
「コミュニティのコンセプト」とは
- 「この要素がないとコミュニティを作る意味がない」と言えるもの
- あなたのコミュニティの「存在意義」を表すフレーズ、または文章
- コンセプトがないと、コミュニティは長期継続できない
コミュニティは大きくなっていくと、いろんな人が集まって、いろんなことをやりたいと言います。
そのときにコミュニティのコンセプトをちゃんと言葉にしてないと、趣旨とは全然関係ないことをやりたいと言われても、「この人は人気者だし影響力あるから、言うことを聞いてやってみよう」というように、流されてしまいます。
そうすると、その場では丸く収まったとしても、人が離れていき、結局はそのコミュニティは長く続きません。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/2185adb1f7128d26ba66e23f10e7b32c.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]あなたがそのコミュニティで一番大事にしたいことは何ですか? [/say]
次は、コミュニティのコンセプトをつくるフレームをお伝えします。
コミュニティのコンセプトの3要素
コミュニティのコンセプトをつくるためのフレームがこちらです。
<コミュニティのコンセプトをつくるフレーム>
私のコミュニティは、
「① 現在の状態」 の人が
「③ コミュニティの活動」 をつうじて
「② 将来の状態」 になれるコミュニティです。
コミュニティに限らず、商品・サービスを買う人は「変化」を求めています。
マッサージに行く人は、「身体が凝ってつらいという状態(①)」を「凝りがスッキリ解消する(②)」という変化を期待して、サービスを購入しています。
この変化がないものに対して、人はあまり時間とかお金を使ってくれません。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/yubisashi01-e1552567591209.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]15秒ぐらいにコンパクトに言えるようにしましょう! [/say]
読書会コミュニティ「六本木ビブリオバトル」のコンセプト
事例として、私が2013年頃の時給816円のネイリスト時代にやっていた「六本木ビブリオバトル」という読書会コミュニティのコンセプトをご紹介します。
「言えなかったことが言えるようになる」という変化は、大した変化に思えない方もいるかもしれませんが、このようにちゃんと変化を言語化しておくことが大事です。
このコミュニティでは、日々の会社員生活に鬱屈を感じて悶々としていた当時の自分のような会社員の方たちが集まり、すごい静かな雰囲気な人がめちゃくちゃアグレッシブにプレゼンしたりしていました。
その場に立つためにものすごく練習してからくる方もいて、そういった人たちのプレゼンがエンタメ要素として面白いということで、ミッドタウンや六本木ヒルズの会場で100人くらい集まるイベント企画になりました。
また、「自分の意見を言えない人が言えるようになる場所」というコンセプトだったので、安心安全な環境作りもすごく大事にしてました。
これをメンバーで決めたことによって、コミュニティの運営方針の判断にブレなくなりました。
某出版さんから、「ウチの出版社しばりの本のビブリオバトルをしてくれませんか?」というオファーを受けたことがありますがお断りしました。
なぜなら、それぞれが本当に想いをもって話をする場に変な制限つけたくなかったからです。
また、著者さんからプレゼンさせて欲しいと言われた場合も、すごい人だからと特別な枠を作るのではなく、普通の方と同様に予選から参加してもらいました。
- このコミュニテイは「誰が」「どうなれる場所」なのか?
- そのためには、コミュニティどういう場所でないといけないのか?
それがちゃんと言語化されていたので、当時10人近い運営メンバーいましたが、その判断におかしいとか言う人は一人もいませんでした。
そういうふうにちゃんと筋通してやってないと、初期の頃の参加者さんの期待とズレて、人は離れていってしまいます。
六本木ビブリオバトルは立ち上げて半年で、100人規模のコミュニティになりました。
参加者の半数以上がリピーターの方だったのは、コンセプトという軸からブレていなくて、期待に答えられる場所になっていたからだと思います。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/tenshi.jpg ” name=“中里桃子” type=”l ” ]自分が本当に助けたい人は誰ですか?
一緒に変化していきたい相手は誰ですか?[/say]
実際にコンセプトを作ってみよう!
講座の中では、先ほどのフレームに沿って、コミュニティのコンセプトを考えて、各グループで発表を行い、お互いフィードバックし合ってもらいました。
フィードバックは「機能的な面」「感情的な面」の2つの軸で行ってもらいました。
機能的な面でのフィードバック
- スキル的なプラスに感じた部分は?
- 「お得だな!」と思う点はどこか?
感情的な面でのフィードバック
- スキル以外の面でどのように感じたか?
- ワクワクしたか?
また、自分の企画に対するフィードバックはすごく真剣に受け止めると思いますが、人のコンセプトに対して、「他の人がどんなフィードバックするのか?」「どんな反応をするのか?」観察してみてください。
別に言葉にしてなくても、みんなが前のめりるコンセプトとちょっと静かになるものが絶対あったと思います。「その違いって何だろう?」「どんな視点で捉えているんだろう?」というのを考えてみるのはオススメです。
コミュニティを立ち上げると、自分が言ったことが伝わったかどうかだけではなく、横同士のコミュニケーションがちゃんと円滑にできているか、ということも見ないといけません。
その際に、たくさんの観点を持っていると、人を動かせる言葉を選べたり、考えられるようになります。
人が言ってることや人の感情の機微に敏感になったり、人のフィードバックやプレゼンに対する場の雰囲気を読んだりするのは、すごいいいトレーニングで役に立つので是非やってみてください!
コンセプトづくりでありがちな4つの失敗
コンセプトづくりでありがちな4つの失敗があるので順番に解説していきます。
一人で考えすぎる。
一人でずっと考えて「1ヶ月コンセプト考えたんですけど、出来上がりませんでした」と言う方がいるんですが、
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/yubisashi01-e1552567591209.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]人に見せてこそコンセプトは完成する! [/say]
なぜなら、ただそれっぽいコンセプトでは意味はなくて、実際に伝えてみて、それが響くのかどうかが大事だからです。
なので、コンセプトは、人に話して、反応を見て、検証しながら完成させていってください。
また、仲間を作ろうと思ったら、コンセプトは絶対コレしかない!って完璧に出来上がった状態で人に出してたら遅いんです。
それって上司が一方的に「会社の状況がこうだから、この目標を追え」っていうのとほぼ一緒なんですよね。
でも、「こういうことをやりたいんだけど、コンセプト一緒に考えてくれない?」って伝えると、そう言われた方は自分ごとに捉えてくれるんですよ。
なので、”仲間を作る”という視点で考えても、未完成のコンセプトを人に伝えるのは大事なことです。
未完成な部分や自分の弱いところを見せて”自己開示”できる人は、手は差し伸べてもらえます。
かっちり決まっていない状態のコンセプトを一緒に作り込むことに前向きに取り組んでくれる人があなたの仲間です
リアリティのないターゲット設定
「こんな人がこんな風に困っているはずだから、このコミュニティに参加すればこうなれます」とコンセプトを語っていたとしても、
- それで実際に困ってる人はいますか?
- そのターゲットは具体的に誰ですか?
- ちゃんとその人の痛みまで想像できてますか?
というツッコミを入れたくなるような実在しない人をターゲットにして企画を作ってしまうパターンがよくあります。
想像のターゲットでコンセプトをつくって、いきなり広告などで集客すると結構こけやすいです。
なので、まずはまわりに居る人や自分のツテでアポが取れる人をターゲットにするのがオススメです。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/yubisashi01-e1552567591209.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]ターゲットは仮説検証ができる相手からスタートしよう! [/say]
既存の商品に合わせてコンセプトを作ってしまう
活動歴が長い方や企業さんが既存の商品に合わせてコンセプトを作ってしまうのはよくあることです。
「今までやってきた講座の動画がたくさんあるから、それを毎月定期配信しよう」という既にやってきたことで考えがちなんですが、それは本当にコミュニティのターゲットの課題の解決になるものでしょうか?
すぐに仮説検証ができるリアリティのある具体的なターゲットの人が、マーケットとしてちゃんとある程度いて、一人でもいいからちゃんと話がつける状態じゃないと、サイトを作ったとしても滑ってしまいます。
既存の商品ありきではなく、ターゲットに話を聞いてみましょう。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/994e8e91584413ed94231d3e77091cfa.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]そのコンテンツはターゲットが求めているものですか?
コミュニティのコンセプトを実現するのに本当に必要ですか?[/say]
かっこいい抽象語ばかりを並べてしまう
- そのコンセプトはちゃんと変化を表せていますか?
- 参加することによって変化が得られるでしょうか?
- 機能的なメリットはありますか?
- 極めつけは、自分ならそのお金だしますか?
自分の話がすぐできる人だったら、財布感覚や懐事情もだいたい同じことが多いので、価値を感じてお金出すかっていうのもシビアに聞いてみてください。
また、本当にお金を払ってくれる人は、その悩みの解決のためにすでに動いていて、提案しようとするあなたよりも、その界隈のサービスには詳しかったりするんです。
- これあったら本当に欲しいと思うか?買いたいと思うか?
- その場所は本当に必要だと思うか?
ということを本当に聞いてみた方がいいです。
コンセプト作りのまとめ
なにはともあれ、コンセプトは未完成でもいいから、言葉にして、人に見てもらう、人に話すというのが大事です。
一回ワークをしただけでも、ただぼんやり考えてた時よりも形になっていると思うんですけど、2回、3回といろんな人に話していくなかで、「この言葉が伝わりやすいんだ」っていうのが見つかると思いますので、作り意識してみてください。
【チェックポイント】コミュニティのコンセプト作り方
- リアリティのあるターゲット設定になっていますか?
- そのコンセプトは”変化”を表せていますか?
- 機能的にトクはありますか?
- 感情的にワクワクは感じられますか?
補足
「コンセプトって一回作ったら変えちゃいけないんじゃないですか?」という質問をよく受けますが、コンセプトは途中で変えてもOKです。
私は1年半くらいの周期でステージが変わりました。その度にコンセプトを変え、新しいコミュニティを作り、シフトチェンジしてきました。
コミュニティオーナーのタイプ
コミュニティを作る際に、オーナーには2つのポジションがあります。
- 専門家(知識提供)
- キュレーター(目利き)
教えられる専門性があり、成果や実績がある方が専門家です。
専門的に教えるほどじゃないけど、その界隈の話で相談されたら「あそこはいい」「ここはこうだね」とその良し悪しが言えて、目利きができるのがキュレーターです。
これから始められる方でまだお勤めの方だったら、キュレーターからスタートするのがいいかもしれないです。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/2185adb1f7128d26ba66e23f10e7b32c.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]あなたがお金と時間をかけてきて、お勧めしたり、評価できるジャンルは何ですか? [/say]
私はコミュニティのキュレーターから専門家になりました。
3歳でコミュニティに挫折してから、33年間どうやったら人と上手く付き合っていけるんだろう、集団の中に溶けこめるんだろう、というようなことをずっと研究してきたので、コミュニティのキュレーターなっていったんです。
「あのコミュニティはどう?」と質問された時に、だいたい参加していたので「あそこはこうだよ」と答えることができました。次第に「あんな感じのコミュニティを作りたいならこうやって作ったらいい」みたいなことを答えられるようになって、高じて専門家になりました。
ビジョン型とカリスマ型のコミュニティオーナー
また、コミュニティオーナーには、カリスマ型とビジョン型という2つのタイプがあります。
- ノウハウを語る「カリスマ型」
- 共通の夢を語る「ビジョン型」
カリスマ型は「自分ができたやり方をそのまま見習ってください」と先生としてノウハウを語ります。
ビジョン型は「こんな社会を実現したい」という一人ではとても実現出来ないような大きな夢、共通の目標・夢となるよなビジョンを語ります。
カリスマ型リーダーのコミュニティ
「私の成功したやり方をやってください」だと、答えはその人が持っているので、自ずとその人の答えを知りたい人が集まります。
先生の答えを聞いて、その答えで出来上がる世界観になりがちなので、その先生以上の実績を出す人は、その人の下にいる限り、なかなか出てきません。
結果、リーダーが動き続けて、疲弊してしまいます。
ビジョン型リーダーのコミュニティ
私もそれまで仕事での接点がなかった人と、思い描くビジョンが重なったことによって仕事のパートナーになったOさんという方がいます。
彼は、元々カリスマ型でリーダーとして活躍して、ある程度お金を稼げていましたが、自分ができる範囲でやっているので、「自分が作り出す未来にワクワクしない」というような悩みを抱えていました。
そこで私の想いを伝えたところ、
「それは自分もやりたい。自分もちょうど一人で見る世界に飽きてたから、そういう社会や世界観を一緒に作っていいきましょう!」
という感じで、コミュニティを通して、一人起業家さんたちが新しい働き方ができるような仕事を作るという点でシンクロして、彼にはオウンドメディアの構築やライティングの部分で力になってもらっています。
女子マネのビジョン「愛情表現をするように働く人で世の中を一杯にする」
私は、コミュニティづくりのスキルを通して
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/tenshi.jpg ” name=“中里桃子” type=”l ” ]愛情表現をするように働く人で世の中を一杯にする![/say]
というビジョンを掲げて活動しています。
今の仕事がつらいとか、与えられた役割で自分を活かせてないって感じている人が、自分の仕事すごい楽しんで、それを愛情表現するように仕事をするようになってほしい、
ただ、そういう人を世の中で一杯にするのに中里桃子1人では到底無理なんですよね。
そのためのプロセスや手段の1つとして、このマイクロインフルエンサー講座だったり、コミュニティの作り方・オンラインサロンの作り方を広める活動があり、私のサービスがあります。
そして、それを動かしていくためには、いろんな役割の人が必要です。
ビジョンを発信していると、自分の仕事を楽しみたい・楽しんで欲しいと思っている人がすごく協力してくれるようになります。
たぶん私の目標に対する今の装備ってまだまだ不十分なんです。
でも、こうしてビジョンを掲げていると、「ちょっとそれじゃ足りませんよ」「同じ方向だから一緒にやりませんか?」みたいなことを言ってもらえるようになります。
一緒に追いかけたいって思ってくれるメンバーが集まるようなゴールを設定して、「こういう人が自己実現することでこんな社会になる」というちょっと大きな目標を語ってください。
コミュニティが自走するビジョン
コンセプトやピジョン作りで大事なのは、主語が「私」にしないことです。
コンセプトもビジョンも「他者」を主語にして、他者がどうなるのかを語りましょう。
そして、最終的には「私たちの夢を一緒に達成しよう」と言えるかどうか大事です。
私がすごい参考にしてた本でこんな話があります。
25歳の不動産営業マンの男性が、「フェラーリが欲しいんです」とだけ言ったら、「ガツガツしてるなぁ」とか「今時そんな憧れを持っているのか、頑張ってね」って言って多分スルーされてしまうと思います。
でも、その男性は「僕はフェラーリが欲しいんです。難病のある男の子をフェラーリに乗せて、すごいスピードで飛ばしてあげて、病気に打ち勝つ力を取り戻して欲しいんだよね」
って言われたら、どう思いますか?
「あ〜、この人その子のことをすごく考えている人なんだな」って印象がすごく変わると思います。
だから、主語を「助けたい誰か(他者)」にして、コンセプトもビジョンも他社目線で作ってあげるのがすごく大事です。
次回予告
次回のマイクロインフルエンサー講座のテーマはこちらです。
ビジョン=”私たちの夢”をつくる。
メンバーが個々に自分の強みを生かし、自ら動き、叶えたくなる夢をつくろう!
次回、詳しくお伝えしますが、ビジョンとは、抽象度が高くて、なかなかすぐに到達しえないものになります。
結局、助けたい誰か(他者)を考えていくと、社会的な課題に重なったりして、割と大きくなっていきます。
「大きいビジョンとか作れそうにない」なんて思うかもしれませんが、無理やり社会とか世界とか言う必要はありません。目に見える範囲の人たちとか、他の人を主語にする、というところから始めていけば大丈夫です。
また、遠くのビジョンを語っても、そのために今何をやっているのかということを端的に語れないと「この人ただの詐欺師かもしれない」「口裏合わせてくれただけかもしれない」と思われてしまい兼ねません。
語ったビジョンに対して、「この人って本当に動いてる人なんだな」っていう風に思ってもらえるように、ビジョンをどうやって発信したらいいかというところもお伝えしたいと思います。
ビジョンを達成した状態が100段ぐらい上の階段だとしたら、コミュニティのコンセプトを作って最初の3人に話しかけるのって階段の1段目なんですね。
どっちの方向に進むのかもわからない状態でも、とりあえずちょっと高いところに登ってみないとそのゴールが、自分が本当に見たい景色なのかわからないので、最初の1、2段登るためにもコンセプトを作って話をするのは大事なプロセスです。
マイクロインフルエンサー講座の活用方法
このマイクロインフルエンサー講座では、大きく3つの活用の仕方があると思っています。基本的にどれを選んでいただいてもOKです。
上に行くほど負荷が大きく、その分得られるリターンも大きくなります。
このコミュニティ内で何か部活を立ち上げたり、オフ会か勉強会を運営したり、手伝ったりするのは、時間をとるだけで、お金を使うわけでもなく、自分の人脈や自分の評判を落とすようなことは滅多にないです。
コミュニティの中で起こることは最終的に責任は中里になり、リスクは小さくできるので、是非気軽のトライしてみてください。
また、講座と講座の間は次のような活動の場や機会を設けています。
- 読書会
- オンラインランチ会
- 部会
- Facebookグループ投稿(月初の目標、月末の振り返り)
- ワークの提出
部会と言うのは、教えるということをしなくても、
- あるテーマについて話す
- こういう人たちでシェアする場が欲しい
- 一緒に〇〇を研究する
ということでも構いません。
(例.地方部会、作ってみたコンセプトをシェアする会、〇〇研究会 etc)
1個でもいいので何かちょっと始めて動いてみたり、アウトプットしてみることで変わることがあると思います。
私の実体験でもあるのですが、コミュニティに入って誰か一人友人ができれば、もう本当にそれだけでも儲けものなんです。
特に、同じ方向に向かいそうだなっていう人に出会えたとしたら、ここでの活動自体は終わったとしても、「最近どう?」「最近これが良かったよ」などと同じ方角を向く人同士で情報が集まりますし、長く続くご縁となり得ます。
それもあって、私いつもいろんなコミュニティやスクールに通い続けています。
質疑応答
最後に質疑応答の模様を一部お届けします。
Q1.3人に声を掛けるときの声のかけ方のコツはありますか?
A.最初は、Facebookのタイムラインでの投稿ではなく、個別メッセージがいいと思います。
なぜかというと、自分で形になる前に投稿するのが怖い場合もあるし、コンセプトが滑った場合、タイムライン投稿だと滑った企画が1回出たっていうのを認知されてしまうので、最初は1対1でやるのがいいと思います。
1対1のコミュニケーションだったら、相手の反応によって言葉変えたりとか、調節がしやすいので、まず1対1で話をする方がいいです。
声をかける人ですが、ちょっと聞いてと言って聞いてくれる人にお願いしてください。
具体的なメリットを提示しないと時間くれないような人は、まだちょっとハードルが高いので、フワッとした状態でも話を聞 てくれる人で「この人の課題解決したいな」「あの人がこのことで悩んでそうだな」っていうところで相談するのがまずはいいですね。
たくさんの人に声を掛けても僅かしか反応がなかったとしたら、ちょっと落ち着いて企画を練りなおしたほうがいい段階です。声を掛けるターゲットがずれていると可能性もあると思います。
参加してくれそうな人、もしくは、参加はしてくれなくても良いアドバイスくれそうな人に声をかけてみてください。
また、コミュニティにはいりませんか?と声をかける時に、自分が声を掛ける人よりも上じゃなきゃいけないみたいな気持ちになると思うんですけど、だいたい人は人を3つのポジションに分けていて見ています。
それは、
- 自分よりすごい人
- 同じくらい
- 自分よりすごくない人
っていう3種類の分け方です。
大体の人は自己評価が高いので、「こいつは俺と同等」「俺のほうがちょっとイケてる」ってみんな思ってるんですよ。だから、成功率上げたいと思ったら、下から行くのが鉄則です。「アドバイス欲しいんですけど」「力を貸してもらえませんか?」みたいに、そういう形で近づくのがいいです。
Q2.ビジョン型のコミュニティを作りたいと思うんですが、その時の利益の分配の仕方が気になります。
A.分け方いろいろあると思うんですけど、新しいビジネス作った時に、ビジネスの骨格やカリキュラムを作るのは〇〇さんであれば、その配分の仕方を合意の上で作るのがいいと思います。
担当する講座で分けたり、時間や労働量で配分したり、企画の部分の関わりで配分する、というのを先に話し合うのがいいと思います。
本当によっぽど相性が良くて、一緒にやりたいとなったら、もう一つ社団法人や協会のような組織をつくってしまうのも手です。
ただ、そこでちゃんと利益分配と共に、”役割”をきちんと決めないと分配は揉めます。
コミュニティでも、”役割”が不明確で、なんとなく所属した状態だと、人はどう動いたらいいかわからなくなりますし、コミュニティの中で、資料といえばAさん、キャッチコピーといえばBさんみたいな役割があって認知されると、その人は必ずその出番だって思ったところで出てくれるようになります。
周りの人も「あの人に利益分配するのどうなの」という気持ちになるとコミュニティはぐちゃぐちゃしてしまうので、きっちり役割分担をすることも大事だと思います。
[say img=”https://salon.joshimane.jp/wp-content/uploads/2019/03/yubisashi01-e1552567591209.jpg” name=“中里桃子” type=”l ” ]コミュニティ内の役割分担を明確にする! [/say]
Q3.相手とジョイントとしようとした時に、お互いに送客・紹介し合うとか、場所を今度貸してあげるねとか、対価ってお金だけとは限らずいろいろあると思うんですが、その場合って中里さんは決められていることってあるんですか?
A.やり方はいろいろあります。基本自分が人に何が貢献できるかっていうのを、私はある程度リストアップしてるんですよね。持ってるカード10枚ぐらい多分あるんですけど、それの中で相手が欲しそうなのをフィードバックしています。
また、私は意図的にお金をもらわなかったり、支払わないようにしてる場面もあります。
お金をもらうことを精算すると言うじゃないですか?これって「はい、この案件についてはもう終わりです」みたいに、取引や関係性が一旦終了みたいな感じになってしまうんですね。
相手も「別にお金がほしかった訳じゃないのに」っていうの場面もあったりするので、必ずしもお金の支払いではなく、人を紹介したりとか、人生相談にのったりとか、苦手なこと手伝ってあげたりとか、私の得意なこと(見積書や提案書の作成)でギブしたりしています。
大きいビジョンや夢、社会的に役に立つことに自分も貢献したいけど、時間や体力がない人はたくさんいます。
そのような貢献したい人に協力・応援してもらうのが次回伝える”ビジョン”だったりします。
なので、お金は大事だし、便利なものですが、もらわないという選択をとるのもすごくありです。
Q4.VRをテーマとしたオンラインサロンの立ち上げに興味がある方を募ってみたいです。空気感やおすすめの方法を教えてください。
A.まず空気感と言う前にリアルにVRに興味ある人に会って話を聞くっていうのが一番大事です。
作ったコンセプトを来てくれた人に話して反応を見る、それが一番大事。
私だったら畑違いの分野でも、そのターゲットが参加するイベントに行って、その人達が何に困って、何だったらお金払って参加したいって思ってくれるのか、っていうのを聞くということをします。
VRだったとしてもやる手順は全部一緒だと思います。
先生ポジションではなくて密着型で聞いてあげるのがいいと思います。
Q5.人から応援してもらうというのが大事だと思うんですけど、そのために中里さんがやってることがあったら教えてください。
A.お金が必要と思う方もいるかもしれませんが、お金払わなきゃいけないっていうのは結構思い込みかなと思っててます。むしろ自分に余裕があるのに、お金ない人からお金もらってもちっとも嬉しくないです。
お金以外の方法で、人から応援してもらう方法はたくさんあります。
例えば、何かを教えてもらったら「ありがとうございます!本当助かりました!」みたいに感謝と喜びを伝えることもそうですし、他人の前で賞賛したり、その人のおかげでできたことがあったら、「誰々さんのおかげでこう出来ました」と自分のSNSで投稿して、ティーアップしてあげたりしてみてください。
また、私はいろいろ教えてもらった人に報告し続ける、ということをやってます。
なぜなら、人に応援してもらったり、一番人に影響を与えられる人は、すごくお金や権力がある人ではなく、人の影響を素直に受けられる人だからです。
私は、結構報告する人いっぱいいて、その人が言ったことを素直に聞いて行動して上手くいったら「上手くいきました」と報告し、やってみたけど派手に転んでしまったら「〇〇さんに教えてもらった通りにやりましたが、失敗してしまいました」と報告します。
そうすると、もっと具体的に相談に乗ってくれるので、そそれを実践してまた報告する、というのを続けています。
終わりに
1月26日発売の『人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた』と1冊目の著書『副業・人脈・好きなこと 人生が変わる「オンラインサロン」超活用術』を会場のBOOK LAB TOKYOさんに設置して頂きました。
いつもありがとうございます^^
[box class=”box25″]
<マイクロインフルエンサー連続講座の内容>
第0回目 2018年12月17日(月)プレ講座
「人生100年時代に必要なコミュニティスキルとは」
第1回目 2019年1月21日(月)
「自ら旗を立てて活動するひと、マイクロインフルエンサーになろう」
第2回目 2019年2月18日(月)
「活動コンセプトの作り方、仲間をつくる巻き込み方法」
第3回目 2019年3月18日(月)
「イベント集客とコミュニティの運営方法」
第4回目 2019年4月15日(月)
「コミュニティの仲間とプロジェクトを進める」
第5回目 2019年5月20日(月)
「外部のコミュニティオーナーとコラボする」
第6回目 2019年6月17日(月)
「コミュニティの活動をブランディングに使う」
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2019年1月7日で募集を締め切りましたが、
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